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ほんまもんの街頭紙芝居 番外編

大阪で昔ながらの街頭紙芝居公演をされている 大塚 珠代(おおつか たまよ)さん。
日本の伝統 26年6月号でインタビューをご紹介したのですが、誌面掲載時に収録できなかったお話をご紹介します。
大塚さんは、海外でも紙芝居公演をされているそうです!

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(左)大塚 珠代さん、(右)インタビュアー 深尾 良孝さん

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深尾:先ほど海外公演のお話も出たのですが、海外の公演にも行かれますか?

大塚:そうですね。あまり行かないですけど、一番最初に行ったのはフランスですね。ベルサイユ市主催「日本の伝統文化ベルサイユ祭」で日本の街頭紙芝居をしてほしいと招待をうけました。

紙芝居の会話や自己紹介はフランス語ですることにして、知人のフランス語の先生に相談して録音テープを作ってもらい、それを丸暗記しました。
公演の時は、前もってフランス語で書いた簡単な紙芝居のストーリーを配布しました。紙芝居をフランス語と日本語を使いながら演じ、一番のツボになるところはフランス語で言ったら、すごくうけました。その時この紙芝居の続きの話は、下のホールでしますと言ったら、ずいぶんたくさんの人がホールへ降りてきて来てくれたのでびっくりしました。私のフランス語は結構通じていたんだ~と思いました(笑)。質疑・応答もたくさんあり、すごく勉強になりました。

深尾:フランス以外には海外に行かれましたか?

大塚:アメリカにも行きました。サンディエゴと、ロサンゼルス、フェニックス。カリフォルニア大学ロサンゼルス校では日本、インディアン、アボリジニのそれぞれの「民族特有のお話」の研究会に招待されて行きました。他はワシントンの桜祭りのとき。フィリピンにも行きました。

深尾:海外の反応はどうですか?

大塚:ヨーロッパとアメリカでは全然違いますね。ヨーロッパの方が紙芝居は好評です。ヨーロッパって歴史があるじゃないですか?アメリカは歴史が浅いでしょ。だから建物にしても歴史的建造物的なものがあまりないので、人の考え方の中身にもそういうことがあるんじゃないかなと思います。

紙芝居は戦後すぐに描かれたものなんですが、私がフランスへ行った15年前に、「この紙芝居はすごく古い物です」と説明したら、「古いってどれくらい?」と聞かれました。「まぁだいたい50年、60年くらい経ってますね」と答えると、「えっ!50年、60年が古いの?何それ?ここでは、建物にしても、家具にしても200年、300年と代々使われて残っているのに、何で日本は、50年、60年の前の物がなくなってしまうの?」と驚かれました。
戦争で焼けたと言う事もあるのですが、「50年、60年くらいで古いと言ってるの?」みたいな感覚がかなり違うと感じました。それから、わりと「絵」そのものをゆっくり見るというか、じっくり見て、色々質問をされましたね。

アメリカでは,テンポが違うというか、行った場所が違ったからか、なんというか、フランスに行った時と反応がずいぶん違っていました。話し方がゆっくりというのが良くないのかも知れませんね。お国柄でしょうか。

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日本でも、200年、300年と、建物も文化も残っていくようになると良いですね。
フランス語の公演も、見てみたいですね!
インタビューの詳細は、日本の伝統 26年6月号に掲載されています。

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紙芝居は、学校や自治体の催しなど、依頼すると全国へ公演にも来てくれるそうです。
紙芝居のお問い合わせはこちら
遊びの玉手箱 http://www.asotama.com/
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取材・文/一般社団法人 兵庫県古民家再生協会 深尾 良孝さん
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