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古民家鑑定記【旧内田家住宅】

古民家に安心して暮らすため、状態を調査する「古民家鑑定士」
その資格者が集まり地域の古民家の相談窓口となっているのが、古民家再生協会です。
全国の古民家再生協会には、日々古民家の鑑定依頼が寄せられます。

福井県で、歴史ある古民家【旧内田家住宅】の鑑定が行われました。

内田家は、古くから海運の拠点として栄えた福井県の三国湊を代表する
北前船の廻船問屋として、福井藩の御用達商人でした。
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こちらは、その内田家の家屋として約百六十年前に建てられたものの一部を、
約八十年前に当時の三国町から、福井市に移築した物件です。
別棟の蔵も、一緒に移築されてきています。

三国独自の手法を取り入れた数寄屋風の意匠となっており、
赤松の皮付丸太の床柱(左写真)、巾750ミリメートルの屋久杉の天井板、細線細工の欄間、
紫檀彫刻の襖引手、波を意識した出窓飾りなど細部にわたって
豪商の暮らしぶりの一端を知る遺構としての価値を備えた建物です。

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全体にわたって経年的な傷みが見られますので部分的補修と、外部開口部構成の見直しが必要と思われますが、再生の際は現状の良さをできるだけ損なわずに、現代の生活にあった空間づくりをされることを望みます。

昭和23年(1948年)福井地震の際に屋根瓦がずれるなどしており、後に雨漏りを生じたため、約40年前に瓦の葺替えを行っています。他2室も、改修を行っています。

IMG_2418as-webこちらの古民家は、現在移築してご活用いただける方を探しております。
大切にお使いいただける方、ぜひご一報ください。

【連絡先】
一般社団法人古民家再生協会福井
TEL 0778-34-0705
HP http://www.kominka-fukui.org

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